裄直しを自分でする方法2選

着物あれこれ

こんにちは!日本刺繍風花の西野ふう香です。

コロナの影響でおうち時間が増えたので、最近よく針仕事をしています。

今日は、単衣の着物の裄直しをしましたので、私がやっている、自分で裄直しをする方法をご紹介しますね😉

裄を自分で直すメリット

リサイクル着物の選択肢が大幅に増える!

着物は、着丈・身幅などは多少サイズが違ってもごまかす事ができますが、裄だけは、サイズが合っていないとどうしようもないですよね😓

私はリサイクルの着物をよく着るのですが、裄が短いものが多い…逆を言えば、裄を直せれば、着られるものが格段に増えるのです❗️

これはぜひマスターしたいですよね😉

節約になる

裄直しを業者さんに頼めば、直したとわからないくらい、きれいに直して下さいます。

フォーマルな着物は、やはり業者さんにお願いした方が良いです。

でも、裄直しも職人さんの手仕事ですので、頼めばそれなりに料金がかかります。(安い所でも5,000円くらいはするかな?)

普段使いの着物なら、そこまで完璧じゃなくてもいいし、自分で縫って、お直し代が節約できたら嬉しいですよね😊

私がマスターした裄直しの方法2選

まずは、自分で裄直しをする方法を、本やインターネットで調べました。

しかし、日本刺繍を教えていますが、着物や和裁についてはど素人の私。なかなかハードルが高い…😓

そんな中、こちらのサイトを発見しました。

着物暮じらーやさ:裄を出してみる。裄61.5→裄65~6っぽいに。
「今年は和裁教室に行こう!」なんて、お正月からネットでいろいろさがしてみたものの待てずに、自分でまたやってみてしまいました。(*´д`*) とりあえずとりあえずで。ネットで「裄 出し方」とかで検索。A.袖をはずしてしまって、袖の折込を伸ばして長さを出す方法とB.袖...,突然はじまった着物熱。練習記録をこつこつと。 ...

こちらで紹介されている、留めを外さず肩の縫い目だけを解く方法は、初心者の私でも、「これならできそう‼️」と思わせてくれました😊

実際、初心者の私でも、ちゃんと裄を伸ばす事ができました😆

ただ、1〜2cm伸ばす分には良いのですが、もっとたくさん伸ばしたい場合には不向きかと…

今回の着物は、縫い代がたくさんあり、もっと出せそうだったので、袖を外して直す方法にチャレンジしました。

それらの方法を、ご説明していきますね😉

①裄を1〜2cm伸ばす方法

1.まず、着物を裏返して、縫い代の確認をします。

身頃・袖の両方から、同じ長さ(0.5〜1cmくらい)伸ばせるか確認しましょう。

そして、留めより上の肩の部分がどのように縫われているか、(縫い方・縫い目の長さなど)チェックしておきましょう。

2.肩の縫い目をほどきましょう。

縫い目を解いたところ

まず、縫い代が留めつけてあると思いますので、留めのちょっと先、身八つ口の途中くらいまで解きます。

身頃・袖の縫い代が解けたら、身八つ口の留めを解かないように気をつけて、肩の縫い目を解いていきます。

私は肩山の辺りで糸を切り、なるべく解いた糸を長く残すようにしています。

そうすると、直してまた留め直す時に、その糸が使えます。

新しい糸で直したい場合は、解いた糸に針を通し、玉留めをしておきます。

3.縫い代を斜めに折り直し、アイロンをかけます。

身頃・袖の縫い代を、肩山の所で伸ばしたい寸法になるように、斜めに折り直します。

縫い代を折り直したところ

ここで大事な注意点があるのですが、この方法で裄直しをする場合、身頃と袖、両方から同じだけ伸ばす必要があります。

例えば身頃の方にたくさん縫い代が残っているからと言って、身頃の方だけ多く伸ばしてしまうと、肩から留めまでの距離が、身頃の方が長くなってしまいます。

そうすると、シワになったり、留めの所で身頃側の生地が余って困った事になりますので、必ず身頃・袖両方から、同じ長さを伸ばすようにしましょう。

また、この方法でたくさん伸ばそうとすると、肩山が真っ直ぐにならず、角ができてしまいます。

着てみるとそれほど目立たない気はしますが、平置きした時や畳む時にやはり違和感が出ますので、1〜2cm程度が無難かと思います。

4.身頃と袖を縫い合わせます。

あとは元のように縫い直すだけです。

解く時に確認した縫い方で…と言っても、いざやってみるとわからなくなったりしますので、私は両袖を一緒に解かず、片袖を残してそれを見ながら縫っています。

お袖を片方ずつ直すのは、本当はタブーらしいですが…😓

②2cm以上裄を伸ばす方法

1.縫い目を解き、袖を身頃から外します。

こちらは留めも解き、完全にお袖を切り離します。

外す前に、肩山から留めまでの長さを測っておきましょう。

袖を完全に外す

2.袖・身頃の縫い代を折り直します。

袖は、振りの方までぐるっと縫い目を解き、まっすぐ縫い代を折り直します。

身頃は、少し伸ばす時と同様に、縫い代を斜めに折り直します。

身頃側は、あまりたくさん伸ばすと肩に角ができてしまうので、控えめにした方がいいかも。(私は欲張っていっぱい出しちゃったけど😅)

なるべく斜めの角度をつけたくないので、身八つ口のところまで解いて、少しずつ斜めに折っていき、アイロンをかけます。

今回は留めを外しているので、身頃と袖で、出す長さが違っても大丈夫です。

袖はまっすぐ、身頃は斜めに折り直す

3.身頃と袖を縫い合わせます。

1.で測っておいた、肩山から留めまでの長さまで、袖と身頃を縫い合わせます。

留めの所は、閂留めなどきちんとできる方はした方が良いですが、私はやり方がよくわからないので、2〜3針、小さく横に渡す程度にしました😅

縫い代を留める作業が、ちょっと伸ばす方法よりだいぶ多くなりますが、根気よくやっていきましょう。

できあがり!!

いかがですか?

和裁はハードルが高いけど、単衣の裄直しなら、自分でできそうな気がしませんか?

ただ、こちらはあくまで私が直した方法をご紹介したに過ぎません。

自己流ですので、こうすれば必ずうまくいく、というものではありません。

ご自身の着物を直す時は、あくまで自己責任でお願いしますね🙇‍♀️

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